制作担当、日雇い地蔵さんインタビュー

12月某日。
 
待ち合わせ時間を過ぎること、10分。
ダイバーシティ東京のガンダム前で、との約束なのに一向に姿を見せない日雇い地蔵さん。
「人類で最も正社員から遠い存在」とされてる日雇い地蔵さんなので、もしかしてすっぽかされたかも、と不安がよぎったのも束の間。
 
奇声を発しながらガンダムの足元に生えていた巨大食中植物の中から、笑顔で登場です!
 
右半身はほとんど溶けてしまっているけど、とりあえず一安心!
 
お話を聞かせていただきました!
(文・熊谷京子)

毎朝、顔にハチミツを塗るのが習慣なので、たかっちゃうんです。

――早速ですが、その地蔵メイクは毎回されてるんですか?
日雇い地蔵(以下日)あ、これですか?これ、よくメイクに間違われるんですが、皮膚病です。

――あ、そうなんですか!失礼しました!
日  昔、先祖が村中の地蔵をテフロン加工したことがあって、それ以来、一家全員が地蔵ソックリな皮膚に生まれるという奇病にかかっているんですよ。妹は、10年近く部屋から出てきてないです。
――そんな過去があったんですね・・・。あれ?今、顔の黒い点の部分が動いたような気がしたのですが。
日  この黒い点は、あぶら虫なんですよ。毎朝、顔にハチミツを塗るのが習慣なので、たかっちゃうんです。アブラムシがたかることで、より一層、地蔵感を演出する結果になってしまっています。カルマってやつですかね。
――普段は、お仕事は何をされているんですか?
日 パーツモデルですね。脇が綺麗なんで、ワキタレとして、臭い取りクリームのCMに出たり、アロマ企画のDVDに出たり、と引っ張りだこです。ただ、パーツモデルだけでは食べていけないので、アイドルの一日署長の時のパンチラ写真をコアマガジン社に送ってなんとか食えていけてる状況です。
――そんな活動の傍ら、劇団の制作もされていると。なぜ今回、メンバーを募集をしようと思ったんですか?
日  この間、初の海外公演を行ったんですよ。その際、野外に設置した舞台がどうやら国境を跨いでいたようで、上手から下手に移動する度に役者が射殺されていって、上演が終わる頃には舞台上に誰もいなくなっていたんですよ。減った分は増やさないとなあ、と思い募集しました

あの日の母乳は、いつもより塩辛かったという記憶があります。

――そもそも劇団を結成したきっかけは何だったんですか?
日  妊婦の母乳を飲ませてくれる風俗があるんですが、そこの常連客で結成しました。最初は趣味の合うただの仲良しグループだったんですが、メンバーの一人の笹田さんという俳優志望の人が、チンパンジーとの握手に失敗して亡くなったので、笹田さんの意思を継ごうということになり待合室で結成しました。あの日の母乳は、いつもより塩辛かったという記憶があります。
――     じゃあだれも演劇経験がないまま結成したんですか?
日  そうです。演劇なんて見たこともなったので、とりあえず大きい声で会話をすればいいのだろうと思い、客を呼んで、大きい声で会話していたんです。大きい声でしゃべるとお腹が減るので、段々と「一人一品持ち寄る」という暗黙のルールが出来始め、せっかくなんで客も交えて会話を楽しむようになりました。結構な頻度で活動していたのですが、ある日、これは演劇ではなく、立食パーティーだ、ということに気がついたんです。そんな簡単なことに気づくのに二年半かかりました。
―― 遅いですね。メンバー同士は結構仲が良かったんですか?
日 相当仲が良かったと思います。家族ぐるみの仲で、プライベートでも私服を貸しあったり、注射針を使い回したりするほどです。
 

JUJUの歌詞に背中を押されて、決断しました。

――  稽古等はどのような感じでされていたんですか?
日  実はウチの劇団は、台本というものが存在しないんですよ。台本を作ってしまって、役者が作品から受けるイメージを制限してしまうことを防ぐためです。
 そのため、脚本を担当する大谷の脳に電極を埋め込み、皆でその脳波を見て各々が感じ取ったストーリーを共有していく、という作り方をしています。
 脳波なのでただの波線なのですが、メンバー全員がライオンの親子がジャングルの王になる、というストーリーをイメージした時は、感動しましたね。
――時間がかかりそうな作り方ですね
日 そうですね。作品作りにはそんなに時間はかからないのですが、誰も医学の心得がないまま脳に当てずっぽうで電極を埋め込むので、大谷の手足の痺れがとれるようになるまでに時間がかかります。
――その作り方は昔からですか?
日 文学座ではそういう作り方をすると、祖母から聞いてからはずっとこの作り方ですね。
――絶対ガセだと思いますよ。あれ・・・、日雇い地蔵さん!どこに行くんですか?
 
おもむろに立ち上がり部屋を出て行く日雇い地蔵さん
 
(2時間ほど経って)
 
――どこへいっていたんですか?
 
日 市役所に行っていました。エステで働いている中国人女性と籍を入れてきたんです。まだ一度も会ったことはないのですが、籍を入れるだけで20万円もらえるんで。
――そうですか。まあ色々な形の愛がありますもんね
日 最初は多少の戸惑いはありましたが、JUJUの歌詞に背中を押されて、決断しました。
 

最寄りの女子大への最短経路をたどる日雇い地蔵さん

息子がまだ食べてる途中でしょうが!

――それでは、インタビューを続けたいと思うんですが、地蔵中毒のここは負けないぞ、っていう自慢みたいな部分ってありますか?

日 うーん・・・。何かあるかなあ・・・。あ!地蔵中毒の自慢ではないんですが、僕の肛門がすごく小堺一幾にそっくりなんですよ!
――肛門が小堺一幾にそっくり?どういうことですか?
日 見てもらえばわかると思いますよ。
 
(パンツを脱ぎ、肛門をパクパクさせ、肛門で田中邦衛のモノマネをする)
――あ!田中邦衛のモノマネをする時の小堺一幾にそっくり!
日 ね、こういうことです!
――凄い肛門をお持ちですね。他に何か自慢はありませんか?
日 うーん、まあ後は体液で藍染めができるとかですかね。
 

ハンガーを頭につけると自然と首が右に回ってしまう日雇い地蔵さん

――恵まれた体質ですね。それでは劇団の今後の展望などは何かお考えですか?
日 本多劇場に出たり、テレビドラマに出たり、と考えていることはありますが、最終的には、魚民とフランチャイズ契約したいですね。
――魚民?
日 はい。庶民的な居酒屋にしたいです!都会では珍しい女性器での吹き矢が見れる店にできたら最高ですね! 本部にはバレないように店名も「膣民 」に変えたいです!
――何をおっしゃってるのかわからないのですが・・・
日 あ、笑笑とフランチャイズして「膣膣」に変えるっていうのもありですね!
――劇団の話をしてください!劇団の!
日 ゲキ・・・ダ・・・ン・・・?
 
突然小刻みに震えながら机の下に潜り込む日雇い地蔵さん

――どうしたんですか?
日 すみません、劇団という言葉と黒いミニバンを見ると震えが止まらなくなるもので。
――失礼いたしました。それでは、最後にまだ見ぬ劇団員に一言お願いします!
日 一緒にサイレントカメラの有効的な活用方法について議論しましょう!
――ありがとうございました。劇団「地蔵中毒」制作担当、日雇い地蔵さんでした。

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